違法献金事件による秘書の逮捕で、民主党の小沢代表に逆風です。小沢氏は代表を「辞任すべきだ」と考えている人が5割を超えていることが、JNNの世論調査で分かりました。一方、麻生内閣の支持率は政権発足以来最低を更新し、今回の事件は麻生政権への追い風とはなっていないようです。 西松建設を巡る違法献金事件で、民主党・小沢代表の「政治資金は適正に処理されていて問題ない」という説明に「納得できる」と答えた人が12%だったのに対し、「納得できない」と答えた人は80%でした。 これを民主党支持層でみても「納得できる」と答えた人は29%にとどまり、「納得できない」と答えた人が61%を占めました。 小沢氏の進退について聞いたところ、「代表を辞任する必要はない」と答えた人は37%でしたが、「辞任すべき」と答えた人は52%と5割を超えました。 ところで、東京地検特捜部の捜査について「適正に行われたと思う」と答えた人が51%だったのに対して、「適正に行われたと思わない」と答えた人は31%でした。 一方、麻生内閣の支持率は去年9月の政権発足以来、最低となりました。「支持できる」と答えた人は、先月より0.8ポイント減って17.7%。「支持できない」と答えた人は、1ポイント余り増えて81.7%でした。 麻生総理と小沢代表のどちらが総理大臣に相応しいかという質問でも、小沢氏が先月より3ポイント減らしたものの、麻生総理よりも9ポイント上回りました。 政党支持率は民主党が先月より2ポイント余り減って、自民党に逆転されました。ただ、次の衆議院選挙での望ましい結果については、「民主党中心の野党」に勝って欲しいと答えた人が、「自民党中心の与党」と答えた人を27ポイント上回りました。(09日05:40)