中国の軍首脳として9年半ぶりに日本を訪れている曹剛川国防相が、都内のホテルで自衛隊員らを前に講演しました。曹氏は、日本で依然として根強い中国の軍事力に対する脅威論を強く否定しました。
「一部、状況の分からない人たち、あるいは他に企むところのある人たちが、(これによって)中国軍事脅威論を騒いでいることには何らの根拠もありません」(中国曹剛川国防相)
曹氏は、「平和的発展」という言葉を何度も繰り返し、中国の軍事力強化は防衛的なものだと強調しました。
また、毎年10%以上の割合で増え続けている国防費については、ほとんどが人件費や手当て、制服代に充てられていると持論を展開しました。
今年1月に中国が弾道ミサイルで人工衛星を破壊する実験を行ったことについては、実験を行ったことは認めましたが、データや映像の公開については触れませんでした。(31日05:57)