元厚生事務次官宅を狙った連続殺傷事件で、小泉毅容疑者がインターネットで株取引をしていたことが新たに分かりました。小泉容疑者には、株取引の失敗などによるとみられる借金があり、捜査本部は事件の動機との関連を調べています。 小泉容疑者については、捜査本部の調べで少なくともこの1年間は定職についていなかったことが分かっていますが、その後の調べで、小泉容疑者がインターネットで株取引を行っていたことが新たに分かりました。 株取引で得た金は生活費などに充てられたとみられていますが、小泉容疑者はこの株取引に失敗していて、消費者金融などにはおよそ100万円の借金があったということです。 また、小泉容疑者が調べに対して、「犬が毎年50万頭も殺されている」と涙ながらに供述し、保健所に対する不満を漏らしていることも新たに分かりました。 捜査本部は、こうした借金や保健所に対する不満が犯行の動機とつながるかどうか、慎重に調べを進めています。 一方、小泉容疑者の自宅の捜索で、宅配便の白紙の配達伝票や、書き損じたとみられる伝票が押収されていたことが分かりました。 小泉容疑者が出頭時に乗っていた車から押収された段ボール箱にも、妻が刺された吉原元次官らの宛名が書かれた配達伝票が貼られていたことが分かっていて、捜査本部は小泉容疑者が宅配便を装い襲撃する計画を周到に準備していた裏づけになるとみて調べています。(27日06:04)