埼玉県川越市の市営住宅でドバト5羽の死がいが見つかり、胃の中身から猛毒の「パラチオン」など有機リン系の殺虫剤が検出されたことが分かりました。
埼玉県によりますと、今月4日、川越市の市営住宅のベランダでドバトが1羽死んでいるのが見つかり、翌日にも別の棟で4羽が死んでいるのが見つかりました。
いずれのドバトにも外傷はなく、届け出を受けた県がドバトの胃の中身を調べたところ、5羽すべてから有機リン系の殺虫剤「パラチオン」と「フェニトロチオン」が検出されました。「パラチオン」は毒劇物取締法で特定毒物に指定され、1971年に農薬としての使用が禁止されていますが、「フェニトロチオン」は現在も流通しているということです。
県は、何者かがドバトに殺虫剤を混ぜた餌を故意に与えた可能性もあるとみて、警察に通報するとともに、古い農薬の処分を呼びかけています。(08日00:16)
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