亡命生活を続けるタイのタクシン元首相を支持する市民団体が３１日、政権の退陣を求める大規模な集会をバンコクで開きました。 反タクシン派の勢力が、空港占拠によって力ずくともいえる政権交代を謀ってから２か月足らず。今度はタクシン支持派が、その報復ともいえる活動を本格化させました。 この日、バンコクの王宮前広場に集まったタクシン支持派はおよそ３万人。国外に亡命してから半年が経ったにもかかわらず、タクシン元首相が依然として根強い組織力を維持しているところを見せつけました。 選挙に勝利しながらも、反タクシン派が強行した空港や首相府での居座りデモによって、半ば強引に政権を追われた形のタクシン派。集会の最後には、首相府を取り囲み、「議会を解散せよ」との要求を突きつけましたが、力ずくで政権の交代を狙うやり方は反タクシン派と同じで、「攻守が逆転しただけ」との冷めた見方も出ています。（01日04:11）