1日から新年度です。景気の悪化で内定の取り消しなども相次ぎましたが、今年の新入社員たちは、どんな入社式を迎えたのでしょうか? 「ANAグループは厳しい経営環境に直面しています」(全日空・伊東信一郎社長) 羽田空港にある飛行機の格納庫で入社式を行ったのは、全日空グループです。客室乗務員など680人の新入社員が出席し、旅客機の前で辞令が交付されました。新入社員らは「不況の中だが、沢山のお客様に乗ってもらえるようがんばりたい」などと抱負を語っていました。 「国際社会の一員としてのわが国の立場を忘れることなく、活動を続けていかなければならないと確信しています」(浜田防衛相) 北朝鮮のミサイル発射問題で準備態勢を進める防衛省では、女性43人を含む140人の入省式が行われました。いわゆるキャリア組のI種採用者は37人ですが、このうち女性は4人と過去最多となりました。 「入社は昭和41年だが、『40年不況』という言葉があって、結構、会社が倒産した時期。皆さんと少し似ていて、不況のさなかに会社に入った」(NEC・矢野薫社長) NECの入社式では、新入社員と社長の質疑応答が行われました。矢野薫社長は、東京オリンピック後の不況下で入社した体験を話し、新入社員を激励しました。 「緊張しています」(韓国出身の新入社員) コンビニ大手のローソンは、新入社員のおよそ3割・39人が、中国、韓国、ベトナム出身などの外国人です。面接試験も日本語で行なわれたということです。ローソンでは去年から留学生の採用を始めましたが、「環境の変化が激しい時代なので、いろいろな考え方の人がいることが会社にとってプラスになる」と話しています。 去年、社名を松下電器産業から変更した大阪のパナソニックは、定期採用としては初めての入社式を行いました。 「がんばっていこうと。社名も変わったことですし」(新入社員) (三洋電機と一緒になりますが?) 「いいことだと思います」(新入社員) 新入社員は去年より100人多いおよそ500人で、大坪社長は、「厳しい経営状況にあるが、難局は新しい発展を遂げるチャンスととらえてほしい」と激励しました。(01日11:30)