おととし、東京・品川区のマンションで女性が殺害された事件で指名手配されていた43歳の女が警視庁に逮捕されました。女は11の偽名を持ち、2年間にわたり逃亡生活を続けていました。
24日、東京都内の健康ランドに現れたメガネをかけた女。殺人の疑いで逮捕された前田優香容疑者(43)です。
おととし3月、品川区・西五反田のマンションで、元スナック勤務の鈴木友幸さん(39)が首など10数ヶ所を刺され殺害された事件。警視庁は、当時鈴木さんと同居していた前田容疑者を指名手配して行方を追っていましたが、都内の健康ランドで身柄を確保したのです。
「(前田容疑者が)レストランで飲食しているのがわかったので、その場で警察官に身柄を拘束された」(健康ランドの支配人)
前田容疑者は11の偽名を持ち、およそ2年間にわたり逃亡生活を続けていましたが、この健康ランドにはしばしば通っていたといいます。
去年6月、前田容疑者はこちらの会員カードをつくっていました。その際、カードに記入していた名前や住所は、すべて架空のものだったということです。前田容疑者はここ1週間、毎晩この健康ランドに寝泊まりをしていたということです。
調べに対し、前田容疑者は「台所にあった包丁で鈴木さんの胸やおなかを刺して殺した」と容疑を認めているということです。
警視庁は犯行の動機や逃走後の足取りなどについて調べる方針です。(25日20:49)