東京の外環自動車道でマイクロバスのドアが開いて、小学5年生の男の子が転落して死亡した事故で、警察はマイクロバスを運転していたサッカークラブのコーチの男と、後ろを走っていたトラック運転手の男を逮捕しました。
この事故は24日、練馬区の外環自動車道の「大泉ジャンクション」付近で、走行中のマイクロバスのドアが突然開き、小学5年生、吉崎健くん(11)が転落、後ろから走ってきたトラックにひかれ死亡したものです。
警察はマイクロバスを運転していたサッカークラブのコーチ、引地功一容疑者(33)と、トラックを運転していた中村光雄容疑者(25)の2人を、自動車運転過失致死の疑いで逮捕しました。
事故当時、ドアにロックはかかっておらず、手で開けられる状態だったという事です。警察は引地容疑者がこうした注意を怠ったことが、事故を引き起こしたと見ています。
また、中村容疑者については、制限速度を40キロオーバーしていた上、マイクロバスから転落したのは荷物と思い込んでいたということです。そして吉崎くんを避けられずに、はねて死亡させたということです。
調べに対し引地容疑者は、「いつもはドアを自動にして運転していたが、遠征先で出入りがあるので、手動にしたまま自動に切り替えるのを忘れていた」と供述しているということです。
また、バスに乗っていた複数の児童が、吉崎くんがドアのステップにいたのを目撃していて、警察は、ドアが簡単に開く状況の中で何らかの原因でドアが開き、転落したものとみて調べを進めています。
吉崎くんが座席を離れた理由については、一部の児童が「転がったサッカーボールを拾おうとしていた」と話しているということで、警察は慎重に調べています。(25日11:28)