ヒマラヤ山脈の麓に広がるブータンで、24日、初めての総選挙が行われます。前の国王が主導して進めてきた民主化プロセスの総仕上げとなります。
今回の総選挙は、国民議会の定数47を去年結成されたばかりの2つの政党が全国47の小選挙区で争います。即日開票され、24日中にも大勢が判明する見通しです。
投票は電子投票で行われますが、初めての選挙とあって、模擬投票を行うなど念入りに準備が行われました。
ブータンは100年の歴史を持つ王国ですが、ワンチュク前国王の主導で、自ら権力を放棄するかたちで絶対王政から立憲君主制への移行が進められています。今回の選挙はその総仕上げと言え、今後は、選挙で選ばれた国民議会が召集され、新憲法案を承認するという重要な仕事が控えています。(24日08:13)