IAEA=国際原子力機関のエルバラダイ事務局長は23日、北朝鮮から訪問の要請があったことを明らかにし、来月中旬にも訪朝する意向を示しました。
「きょう、北朝鮮政府から訪問を要請する招待状が届きました」(IAEAエルバラダイ事務局長)
IAEAの広報官によりますと、北朝鮮からの招待状には「外交交渉を通じて核問題を解決したい」「IAEAとの関係を正常化したい」と書かれ、訪朝の時期について、3月を希望してきたということです。
これに対し、エルバラダイ事務局長は「朝鮮半島の非核化に向けた第一歩だ」として、今回の要請を好意的に受け止め、来月中旬に北朝鮮を訪問する見通しを明らかにしました。
「(訪朝要請は)歓迎すべきことだが、合意の完全履行に向けた一部にすぎない」(米国務省マコーマック報道官)
こうしたなか、アメリカ政府はエルバラダイ事務局長の訪朝については肯定的に受け止める一方、今後、北朝鮮がすべての合意を履行していくかどうか見守る姿勢を示しています。(24日16:52)