拘置所の中から架空の貸金返済を請求する手紙を出して、現金百数十万円をだまし取ろうとした36歳の男が逮捕されました。
詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、北九州市の福岡拘置所小倉拘置支所に拘置中の無職・松下寛容疑者(36)です。
警察の調べによりますと、松下容疑者は5月30日ころ、熊本県の会社役員の男性宛てに亡くなった男性の妻が借金をしているかのように装って、「貸金請求通告書」と題する書面を内容証明郵便で送り、現金百数十万円をだまし取ろうとしたものです。
松下容疑者は新聞の死亡記事を見て送り先を選んでいたとみられ、請求した金は現金書留で拘置所の住所に送らせようとしていました。手紙の内容が脅迫めいたものでもなく、証拠隠滅につながるものでもなかったため、拘置所の検閲をすり抜けていたとみられています。
調べに対して、松下容疑者は、手紙を送ったことは認めているものの、内容については供述を拒んでいるということです。(26日01:45)
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