さいたま市で山口剛彦元厚生事務次官の夫婦が殺害された事件では、夕食の前後に殺害された可能性が高まってきました。 さいたま市の現場では、19日、屋内を中心に鑑識活動が行なわれています。 捜査本部のその後の調べで、山口さん夫婦が夕食の前後に殺害された可能性が高いことがわかりました。台所の換気扇は回ったままで、調理器具に作られた食べ物があったほか、食卓にもいくつかの食べ物が残されていました。 また、テレビはついたままで、1階の台所やリビング、洗面所の明かりもついたままでした。殺害場所とみられる玄関もあかりもついていました。 こうしたことから、警察は、夕食の前後、午後6時から午後10時までの間に、犯人によって山口さん夫婦が殺害されたとみています。 一方、山口さんの腕には、犯人と争った際にできた複数の切り傷や刺し傷があったこともわかりました。こうした傷は妻の美知子さんにはありませんでした。 これに加え、現場周辺で19個の足跡が採取されています。警察はこうした足跡の大きさや歩幅などから、男の単独犯行との見方を強めています。警察は犯行時間を絞り込むとともに、不審な人物を目撃した人がいないか捜査を進めています。(19日11:35)