アメリカのライス国務長官とゲーツ国防長官が連れ立って中東を訪れ、イラクの治安安定などで各国の協力を求めました。
ライス、ゲーツ両長官は先月31日、エジプトでアラブ各国の外相と協議し、イラクの治安安定に向け、周辺国からテロリストの流入などを防ぐため、影響力を行使するよう求めました。
今回の中東歴訪にあたってライス国務長官は、湾岸諸国に対し総額200億ドルとも言われる軍事援助を打ち出していますが、イランは中東諸国を分裂させるものだと強く反発しています。
「(軍事援助は)特定の国に対抗するものではなく、地域の安定のためです」(アメリカ・ライス国務長官)
アメリカの国務長官と国防長官、そろっての中東訪問は極めて珍しいことで、背景にはイラク情勢の議会報告を1ヶ月後に控え、何とか成果を挙げたいというブッシュ政権の思惑があります。(01日07:01)