中国の大都市・上海では、夏になると電力不足が深刻な問題になりますが、市当局者は11日、会見で、今年も供給制限を行う可能性を示唆しました。
上海市のピーク時の電力消費は、去年より10%増え、2150万キロワットの予想。これに対し、上海市の発電能力は1350万キロワットで、不足する800万キロワットについて、他の地域から送電してもらって補う計画です。
しかし、送電線の負担が大きくなってしまう危険性があることを明らかにしました。
「もし送電線の負担が大きくなれば、一部企業への送電を制限する可能性があります」(上海市経済委員会の報道官)
記録的な猛暑だった2004年には突然の停電を繰り返し、日系企業の工場にも影響が出ました。
2010年の上海万博まで電力需要の急増が予想されるものの、発電所の新設は難しく、慢性的な電力不足はなかなか解消できそうにありません。(12日06:26)