イギリスのロンドンとグラスゴー空港で起きた連続テロ事件は、逮捕者のうち２人がイギリスに住む中東出身の医師で、うち１人がバグダッドで医師の資格を取ったイラク人であることが明らかになりました。
ＢＢＣなどによりますと、３０日、イギリス北部のグラスゴー空港に自動車に爆発物を積んで突入した２人の実行犯のうち１人は、空港近くの病院に医師として勤務するビラル・アブドゥラ容疑者で、バグダッドで医師の資格を取得したイラク人だということです。
また、３０日に逮捕されたモハメド・アシャ容疑者(２６)も、イギリス国内の病院に勤めるヨルダン人の医師であることが明らかになりました。
この事件では２日も新たに３人が捕まり、逮捕者はあわせて７人。このほか、空港テロの実行犯１人がやけどで重体となっていますが、その多くは中東国籍と見られています。
イギリス政府も国際テロ組織アルカイダによる犯行の可能性を指摘しており、捜査当局では容疑者との接点を探る一方、他にも主犯格の容疑者がいると見て、行方を追っています。
バグダッドなどで頻繁に使われる自動車爆弾という手段に加え、病院勤めの医師らによる犯行という報道は、テロが相次ぐイギリス社会にも新たな衝撃を与えています。（03日05:42）