東京にある、病院向けの給食サービス会社が、東京国税局から7年間でおよそ10億円の所得隠しを指摘されていたことが分かりました。 所得隠しを指摘されたのは、東京・千代田区の「日清医療食品」です。所得隠しの額は、去年までの7年間でおよそ10億円で、追徴税額は重加算税を含めて、およそ3億円ということです。 関係者によりますと、日清医療食品は2002年、大阪の医療法人「恒昭会」の既に解散したグループ会社から給食事業の営業権を買い取り、購入代金としておよそ11億円を計上しました。 しかし、東京国税局はこの営業権には実体が伴っておらず、実際は給食事業受注の資金で、課税対象の「寄付金」と判断、所得隠しと指摘しました。 日清医療食品は「国税局と見解に相違がありましたが、指摘に従い、追徴課税を支払いました」とコメントしています。(02日11:12)