●奇貨(きか)居(お)くべし
よい機会は、うまく利用するべきだというたとえ。珍しい品は買っておき、時機を見て高く売ってもうけるべき、という意味。
●気が置けない
遠慮(えんりょ)がなく、心から打ち解けることができる。(気を許せない、油断ができないの意に用いることがあるが、これは誤り)
●木から落ちた猿(さる)
頼るものを失ってどうすることもできない。
●聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
知らないことを聞くのは、その時は恥ずかしいが、聞かなければ一生そのことを知らないで、最後まで恥ずかしい思いをしなければならない。
●雉(きじ)も鳴かずば撃(う)たれまい
キジも鳴かなければ居場所を気づかれず、人に撃たれることもあるまい。無用な言葉を出さなかったら、災難(さいなん)にあわずにすんだろう。不必要な言葉は慎(つつし)まなければならない、という意。
●木で鼻をくくる
ひどく無愛想(ぶあいそう)な態度をとる形容。
●木に竹をつぐ
つりあいがとれないたとえ。ふさわしくないこと。
●木によりて魚を求む
方法が間違っているので、得ようとしても得られない。
●昨日の淵(ふち)は今日の瀬
世の中は変転きわまりなく無常であるということ。
●義を見てせざるは勇無きなり
正義が何かを知りながら、それをしないということは勇気が無いことだ 。
●杞憂(きゆう)
いらざる心配。取り越し苦労。
昔、杞の国に天が落ちてきたら身の置き所がないだろうと心配し、寝食もできなかった者がいたという話。
●九死に一生を得る
ほとんど死ぬかと思われるほどの危険の中から、やっと助かること。
●窮(きゅう)すれば通ず
困難だからといっても簡単(かんたん)にあきらることなく解決法を考えていると、道が開かれる。
●窮鼠(きゅうそ)猫(ねこ)をかむ
ネコに追い詰められたネズミは、反対にかみつく。追い詰められて逃げ場がなくなると必死に抵抗(ていこう)するから、弱い者がかえって強い者を負かすことがある。
●窮鳥(きゅうちょう)懐(ふところ)に入れば猟師も殺さず
追い詰められて逃げ場を失った鳥が、猟師(りょうし)の懐に飛び込んでくれば、猟師でさえ殺しはしない。まして、逃げ場を失った人が来て救いを求めれば、どんな事情があったとしても助けるものである。
●兄弟は他人の始まり
もとは仲のよい兄弟でも、成長するとそれぞれ家庭を持ち、配偶者(はいぐうしゃ)や子の愛に引かれて疎遠(そえん)になり、ことに利害がからむと他人のようにいがみ合うものだ。
●漁夫(ぎょふ)の利
両者が互いに争っているのにつけ込んで、第三者が骨折らずにその利益を横取りすること。シギがハマグリの肉を食べようとして貝にくちばしを入れると、はさまれてしまい、互いに離さず争っているうちに、漁師が来て両方とも捕らえてしまった、という中国の故事による。
●麒麟児(きりんじ)
将来、大成する期待が持てる、非常に優秀な少年のこと。「麒麟」は、中国で、聖人が出るときに現れるという想像上の霊獣(れいじゅう)で、キリンビールのラベルの絵の動物がそれである。
●麒麟(きりん)も老いては駑馬(どば)に劣る
一日に千里を走るほどの駿馬(しゅんめ)も、年を取ると足の遅い駑馬にさえ負けるようになる。いかに優れた人でも、年老いてしまうと愚鈍(ぐどん)な人にもかなわなくなる。
●勤勉は成功の母
成功は勤勉によって得られる。
●金蘭(きんらん)の契り
きわめて仲のよい友だちの交わり。交わりの堅さは金をも断つことができ、その美しさは蘭(らん)が香りを放つようだという意味。
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