2012年の完成を目指し、文部科学省が進めている次世代スーパーコンピュータの開発プロジェクトから、NECが撤退することがわかりました。 この開発プロジェクトは、およそ1150億円を投じて、世界最速の計算能力をもつコンピュータの開発を目指すもので、理化学研究所とNEC、富士通、それに日立製作所が参加しています。 プロジェクトは詳細設計の最終段階にあり、製造段階に移るところですが、理化学研究所によりますと、13日、NEC側から、経済環境の悪化が原因で製造段階への参加はできないという申入れがあったということです。 理化学研究所は「自社の経済的事情で国家プロジェクトから撤退した前例はない」としていますが、日立製作所も今後のプロジェクト参加に厳しい見通しを示しているということです。(14日12:26)