ブッシュ大統領は22日、退役軍人らの集会で演説を行い、太平洋戦争、朝鮮戦争、そしてベトナム戦争のアジアでの3つの戦争を引き合いに出して、イラクなどでの「テロとの戦い」の正当性を強調しました。
「敗戦国・日本を民主国家に変えた米国の理想と関心は、アフガニスタンやイラクで、我々が取り組んでいる事と同じなのです」(米国ブッシュ大統領)
ブッシュ大統領は、軍国主義の日本をアメリカがうち破ったことで、日本が民主化されたとの「歴史認識」を披れきし、現在の「テロとの戦い」の正当性を強調しました。
また、朝鮮戦争に関しては、「アメリカの介入がなければ、韓国の人々は残酷で抑圧された体制の下で暮らさなければならなかっただろう」と、北朝鮮の人権抑圧を間接的に非難しました。
さらにベトナム戦争については、ベトナムからの撤退が、その後の大量虐殺や「ボート・ピープル」などの悲劇につながったとの認識を示し、イラクからの早期のアメリカ軍の撤退は間違いだとの考えを強調しました。(23日06:42)