日米ともに株価は値上がりしています。ただ、「ビッグ3」の再建の行方は依然として不透明だとして、小幅な上昇にとどまっています。 2日のニューヨーク株式市場は、いち早く明らかになったフォードの再建策を受けて、270ドルの値上がりで取引を終えました。ただ、前の日におよそ680ドルも急落したため、市場では下げた分の半分も戻らなかったとの慎重な見方も出ています。 こうした流れを受け、3日午前の東京市場も、一時、8000円台を回復しましたが、積極的な買い注文が続かず、結局、77円ほど高い7940円98銭で午前の取引を終えています。 「再建策が伝えられて株価が反発しているのは、(再建への)期待感が先行している」(日興コーディアル証券・西広市氏) ただ、市場では、「ビッグ3」の再建の行方は依然として不透明だとして、週末に開かれるアメリカ議会が、今回の再建策をどのように判断するのかに関心が移っています。(03日11:13)