東京都内の中小企業の3割以上が「業績や売り上げ、資金繰りが厳しい」と感じているという調査結果がまとまりました。
東京商工会議所が東京23区内の中小企業に行ったアンケート調査によりますと、去年10月から12月にかけての業況は「悪い」と答えた企業が35.2%で「良い」の16・3%を大きく上回りました。
中でも小売業では「悪い」(49.6%。「良い」は12.1%)が半数近くに上るなど他の業種に比べて際立って高く、個人消費の不振ぶりを裏付けています。
このほか、売り上げの水準については「厳しい」が38.7%、資金繰りも「厳しい」が31.4%とともに3割を超えて「好調」あるいは「緩い」を大きく上回っています。
東商では「中小企業の景況感はいまだ厳しい状況にある」としており、業績が好調な大企業と中小企業との格差が改めて浮かび上がった形です。(22日17:38)