メキシコで始まった「新型インフルエンザ」、世界的な大流行に対し警戒が強まっています。豚インフルエンザの感染者が世界各国で確認される中、WHO=世界保健機関は警戒基準であるフェーズを「3」から「4」に引き上げました。これで「新型インフルエンザ」の発生が初めて認定されたことになります。 WHOは27日の緊急専門家委員会で、大流行の可能性が高まったとして警戒レベルをこれまでのフェーズ「3」から『人から人への感染が確認されるが、感染する集団は限られている』とするフェーズ「4」への1段階の引き上げを決定しました。 豚インフルエンザ・ウイルスを人の間で感染する力がある「新型インフルエンザ」と見なしたものですが、一方で、WHOとしては国境の閉鎖や旅行の禁止は「お薦めしない」とする一見慎重とも見える表現も交えています。 実は専門家の中には、アメリカからヨーロッパ、2大陸に感染が拡大した以上、一気に警戒を2段階引き上げるべきだとの意見もありました。 「(3から4への引き上げは)インフルエンザ大流行の重要な段階ですが、同時にこれはまだ大流行には至っていないという段階でもあります」(WHOケイジ・フクダ 事務局長補代理) しかし協議の結果、経済や社会へのこれ以上のインパクトを与えるより、1レベルの引き上げで各国が着実に揃って対策を進めることをWHOとして選んだと関係者は明らかにしています。 「大流行のリスクは高まったが、避けられないわけではない」。WHOは今後も世界各地のウイルスの動きを監視し続けていくことにしています。(28日10:16)
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