ニューヨークで155人が乗った旅客機が離陸直後にエンジンが停止し、マンハッタンの横を流れる川に不時着しました。幸いにも乗客乗員全員が救出されています。 旅客機は川幅1.6キロのハドソン川の真ん中辺りで不時着しました。不時着したのはUSエアウェイズのエアバス320型機で、日本時間の午前5時半頃、ニューヨークのラガーディア空港を飛び立ち、南部のノースカロライナ州に向かう予定でした。 これまでに乗客150人と乗員5人全員の無事が確認されました。ニューヨーク市の消防は78人のけが人を病院へ搬送し、このうち女性1人が両足を骨折する重傷だということです。 「左側のエンジンが爆発し、炎があがりました。その直後、ガソリンのにおいがしはじめました」(救出された乗客) また、ニューヨークの日本総領事館は乗客に2人の日本人がいたことを確認していますが、JNNは現場で2人の無事を確認しました。 「(Q.ケガは?)ケガはないです、大丈夫です。(Q.落ちたときの状況は?)割とスムーズな、落ちたっていう感じじゃないです」(乗客の瀧川裕己さん) 「(Q.急に落ちた感じですか、それとも不時着した感じ?)不時着ですね。パイロットはすごい」(乗客の出口適さん) 不時着当時の様子について、乗客はJNNなどの取材に対し、左側のエンジンが火を噴き、爆発したような状況だったと証言していますが、捜査当局はこれまでにテロの可能性を否定しています。 現在、航空当局などが不時着の原因を調べていますが、地元メディアは、空を飛ぶ鳥がエンジンに衝突する「バードストライク」が事故に関係しているとの見方を伝えています。 またCBSニュースは、離陸4分後に機長が「ダブル・バードストライク」と管制に報告したと報じていて、航空会社の関係者は左右2つのエンジンに鳥が衝突した可能性を指摘しています。 不時着までの今回の飛行ルートを追っていきますと、旅客機は離陸後、超高層ビルが林立するマンハッタン上空を横切り、ハドソン川を南下したところで不時着しました。当時、ニューヨークは気温摂氏マイナス6度の寒さで、35人の乗客らが川に投げ出されましたが、ニューヨーク市警のダイバーが水中に飛び込み、救出しました。 また、現場はニュージャージー州とニューヨークのマンハッタンを結ぶ小型フェリーが行き交う場所で、当時現場では川に浮かんだ旅客機をフェリーが囲んで救出を協力しました。 緊急記者会見したニューヨーク州の知事は、死者が出なかったことについて、まさに奇跡的な出来事だったと話しています。(16日11:33)
下载地址: 点这里下载-> 点击这里下载原文视频