今年5月、京都府舞鶴市で女子高校生が殺害された事件で、27日朝、大きな動きがありました。警察は、別の窃盗容疑で逮捕した男が殺害に関与した疑いが強まったとして、27日、男の自宅を捜索する予定でしたが、27日朝になって急きょ、捜索を一旦中止すると発表しました。 本来なら午前9時半から、男の自宅が捜索される予定でした。今も大勢の報道陣が駆けつけていますが、つい1時間ほど前に、急きょ、捜索を一旦中止するという知らせが飛び込んできました。事件発生から半年余りで、ようやく重大な局面を迎えたと思われた捜査ですが、直前になって異例の展開を見せています。 この事件は今年5月、京都府舞鶴市の高校1年、小杉美穂さん(当時15)が頭を鈍器で何度も殴られて、殺害されたものです。美穂さんは、殺害される直前に、自転車を押す男性と一緒に歩いている姿が複数の防犯カメラに写っていました。 警察は今月15日、舞鶴市内で女性の下着や神社の賽銭を盗んだ疑いで、殺害現場の近くに住む60歳の無職の男を逮捕していて、周辺への聞き込みなどから、美穂さんの殺害に関与した疑いが強まったと判断しています。 そして26日夜、殺人と死体遺棄の疑いで男の自宅の捜索令状を取っていました。警察は急きょ捜索を中止した経緯について、容疑者サイドからのリアクションを受けて、と説明する一方で、条件が整えば、すぐにでも捜索に着手したいと話しています。(27日09:47)