パキスタンの首都イスラマバードで3日に起きた治安部隊とイスラム神学校の学生との衝突は、一夜明けた4日も断続的な銃撃戦が続いています。
イスラマバードにあるイスラム過激派が運営するモスク周辺で3日、隣接する神学校の学生と治安部隊との間で銃撃戦が起き、AP通信によりますと、これまでに学生や一般市民ら16人が死亡、150人以上が負傷しました。
一夜明けた4日も再び銃撃戦が発生し、治安部隊が催涙弾を発射すると学生らも銃で応戦するなど、緊迫した状況が続いています。
パキスタン政府は退去期限を設定し、恩赦を与えることを条件にモスクや神学校に立てこもる指導者や学生らに対し投降を呼びかけた結果、これまでに750人以上が投降しました。
しかし、モスクなどには依然として数千人が立てこもっているとみられ、モスクの幹部は「政府と話し合う用意はあるが、われわれは自分たちを守り通す」と話していて、事態打開のメドは立っていません。
パキスタン政府は、このモスクがイスラム過激派の拠点になっている疑いがあるとして、取り締まりを強めていました。(05日08:07)