アルジェリアの首都アルジェで11日、首相府や警察署を狙ったと見られる爆弾テロが相次ぎ、少なくとも24人が死亡、220人以上がケガをしました。政府の中枢を狙った同時テロと見られています。
国営アルジェリア通信によりますと、首都アルジェ中心部で首相府などの入った政府庁舎を狙ったと見られる自爆テロがあり、少なくとも12人が死亡、135人がけがをしました。ベルハデム首相は無事でした。
また、ほぼ同じ時刻に、アルジェ郊外の警察署近くでも車爆弾による爆発があり、少なくとも12人が死亡、87人がけがをしました。政府の中枢を標的にした同時テロと見られていて、ベルハデム首相は「臆病な犯罪行為」と非難しました。
国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されているイスラム過激派組織「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」と名乗るグループが、ウェブサイト上で犯行声明を出しています。
このグループは、アルジェリアやモロッコなど北アフリカを中心にテロ活動を拡大させていますが、今年に入りアルジェリア各地で警察署などを狙ったテロ攻撃をエスカレートさせていて、治安部隊との衝突が相次いでいました。(12日09:28)