ニューヨーク株式市場での株安が止まりません。9日のダウ平均株価は、前の日に比べ700ドル近く下落し、およそ5年ぶりに9000ドルの大台を割り込みました。
9日のニューヨーク株式市場は、アメリカ政府による銀行への公的資金注入に対する期待から反発して始まったものの、世界的な景気悪化への懸念は強く、次第に下落しました。
取引終了の間際にも大きく売られ、終値は前の日に比べ678ドル91セント安い8579ドル19セントと、5年4か月ぶりに9000ドルの大台を割り込みました。
主に金融関連株が値を下げたほか、アメリカ自動車大手のゼネラル・モーターズの株価も1950年以来の安値となるなど、金融危機の波及に対する不安が広がっています。
欧米で行われた協調利下げは株価下落の歯止めになっておらず、市場関係者は「再びパニック的な状況だ」と話しています。(10日05:36)