アメリカ・メジャーリーグの薬物疑惑をめぐって、薬物の使用を否定するクレメンス投手と、これに反論する元トレーニングコーチが、13日、議会の公聴会で証言しましたが、2人の主張は真っ向から対立しました。
去年までヤンキースなどでプレーしていたクレメンス投手は、13日、議会の公聴会で証言し、「栄養剤を注射しただけ」などと述べて、禁止薬物の使用を改めて否定しました。
「私がステロイドやヒト成長ホルモンを使用していないことは明らかです」(ロジャー・クレメンス投手)
プレースタイル同様、議会でも闘争心むき出しのクレメンス投手とは対照的に、元トレーニングコーチのマクナミー氏は、時折、うつむき加減に腕組みしながら淡々と反論しました。
「私はクレメンス投手に何度もステロイドとヒト成長ホルモンを注射しました」(ブライアン・マクナミー氏)
公聴会では、議員がクレメンス投手の体格の変化を写真で示して追及したほか、クレメンス投手の妻が「雑誌の水着撮影」を前に、マクナミー氏から同じ「薬物」の注射を受けていたことも明らかにされ、話題は「場外」にまで飛び火しました。
メジャーリーグ通算354勝をあげた大投手のスキャンダルを、アメリカメディアは連日報道し、2人が真っ向から対立したこの日の証言は、テレビで生中継され関心を呼びました。
「どっちも嘘をついているんんじゃないかな」「クレメンスはかなり疑わしいわ」「クレメンスは“黒”だと思っていたけど、今日の証言を聞くと、トレーナーが嘘をついているようだから、クレメンスは“白”だと思う」(メジャーファンは)
この日の証言がウソであれば「偽証罪」に問われるだけに、どちらが真実かは、今後、司法の場で判断されることになりそうです。(14日09:48)
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