アメリカのオバマ大統領は17日、史上最大の景気対策法案に署名しました。政権発足1か月を前に大きな公約を果した形です。 「これから署名をする法律は、アメリカ史上、最も広範囲にわたる経済回復対策です」(オバマ大統領) オバマ大統領は署名式をホワイトハウスではなく、去年、大統領候補に指名されたコロラド州デンバーで行い、「今日は、問題の終わりではなく、終わりの始まりに過ぎない」と語りました。 成立した景気対策は総額が7872億ドル、日本円で72兆円と、日本政府の1年間の一般歳出47兆円をはるかに凌ぐ大きさで、対GDP比でも5.5%にのぼる史上最大の経済対策です。政権発足後1か月を待たず、最大の課題だった景気対策の実現にこぎつけたことは、オバマ大統領にとっては大きな政治的勝利です。 「アイゼンハワー大統領以来の最大の投資を行い、アメリカの風景を変えようとしているのです」(オバマ大統領) しかし、議会審議の過程で所得税の還付が縮小されたことや、公共事業は実行されるまでに時間がかかることから、現地時間17日のニューヨーク株式市場では、直ちに効果は現れないとして、ダウ平均が300ドル近くも値下がりし、金融危機後の最安値にほぼ並ぶ水準にまで落ちてしまいました。また、金融システムの安定化や住宅対策はむしろこれからで、オバマ政権にとってはなお厳しい経済運営が続きます。(18日09:23)
(本网站视频文件将在10日后进行 删除)