名古屋にある食肉卸業者が、和牛と表示できない肉を「和牛」と偽って販売していた問題で、愛知県警は25日、不正競争防止法違反の疑いで、業者の家宅捜索を行っています。 捜索を受けたのは、名古屋市北区の食肉卸業者「中川」です。「中川」は乳牛とかけ合わせた牛の肉を、本来は表示できない「和牛」として販売し、一部は産地の表示も偽っていた疑いが持たれています。 「中川」は、4年前からこうした偽装のほか、個体識別番号の不正も行っていて今月、農水省から行政指導を受けていました。 「交雑種を和牛で売れと指示するはずもない。ただ当社としてしたことに関しましては、すべて私の責任」(中川隆行社長) 警察では、今後、押収した肉や資料をもとに偽装の実態を調べる方針です。(25日13:58)