去年1年間で、救急車の現場到着や病院に搬送するまでに必要とした時間が過去最悪だったとする消防白書が公表されました。 消防白書によりますと、去年1年間に救急車が現場に出た回数は529万件余りと、10年前にくらべて5割近く増えています。 現場に到着するまでの時間は平均で7分かかり、また医療機関に収容されるまでにかかった時間は33.4分で、いずれも過去最悪でした。 白書では、搬送に時間がかかった要因として、いわゆる「たらい回し」、病院側の受け入れが困難なケースが相次いでいることにも触れ、早急に対策を講じるべきとしています。 一方で去年の火災発生件数は5万4000件余りと、1967年以降で最少を記録したおととしと比べ、およそ1300件増えました。出火の原因は11年連続で放火がトップになっています。(16日11:18)