パキスタンの北西辺境州で15日、過激派によるとみられるテロ攻撃が相次ぎ、少なくとも43人が死亡しました。
現地のメディアが伝えたところによりますと、北西辺境州のスワトで15日、治安部隊の車列近くで車2台による自爆攻撃と、ほかの爆弾を同時に使った爆発があり、兵士ら少なくとも17人が死亡し、39人が負傷したということです。
この数時間後には、同じ北西辺境州の警察官の採用施設でも自爆テロがあり、志願者ら26人が死亡、30人が負傷しました。
いずれの事件も、パキスタンのイスラマバードで起きた立てこもり事件で治安部隊が強行突入したことに対する過激派の報復とみられています。
前日にも、隣接する北ワジリスタン地区でも突入に反発する過激派による自爆テロがあり、治安部隊の兵士ら24人が死亡しています。
北ワジリスタン地区の部族は去年9月に政府と合意した和平協定を一方的に破棄すると宣言し、報復攻撃の拡大が懸念されています。(15日23:57)