北海道稚内市で4歳の長男を虐待し殺害したとして、母親と同居していた男が逮捕された事件で、地元の児童相談所は母親と7回面談しながら、虐待と判断していませんでした。 逮捕された本望哉恵容疑者(25)と対馬博臣容疑者(38)は、28日、本望容疑者の長男、龍生ちゃん(4)の体を水の中に押さえつけ、殺害した疑いが持たれています。 児童相談所によりますと、今年に入り保育園から、「龍生ちゃんと3人の姉妹も虐待を受けている疑いがある」と通報を受け、本望容疑者と7回にわたり面談しました。 しかし、児童相談所は本望容疑者が「兄弟げんかだ」と説明したため、「虐待はない」と判断したということです。 (虐待はないと判断したのか?) 「残念だが、そういう判断をした」(旭川児童相談所・稚内分室、渡辺邦芳主幹) 「虐待の疑いが強いと思い(児童相談所に)通報した」(保育園の園長) 龍生ちゃんには複数のアザと内臓に打撲のあとがあり、警察は兄弟に日常的に虐待が行われていたとみています。(31日12:51)