夫からのＤＶ＝ドメスティックバイオレンスなどから逃れるために別居している女性２人が、住民票を移していないために自分の定額給付金を受け取れないのは不当だとして、２２日、裁判所に仮処分を申し立てました。 申し立てを行ったのは、横浜市など神奈川県内に住民票がある女性２人です。弁護団によりますと、２人は夫の暴力や執拗な嫌がらせから逃れるために家を出ましたが、現在の居住地を知られることを防ぐため、住民票を移していません。 ２人とも母子３人で暮らしていて、定額給付金の額は５万２０００円になります。しかし、世帯主の夫が申請すれば、女性らの分も含めた一家全員分の定額給付金を夫が受け取ることになります。このため、２人の女性は横浜市などに対し、夫への給付を差し止める仮処分を申し立てました。 「（定額給付金が）正しく、必要とされる人に配られなければならない。現実に沿う対応を、制度趣旨に沿う対応を見直してほしい」（弁護団の会見） 神奈川県内では、今回の女性たち以外にも仮処分の申請をする動きがあります。（22日11:17）
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