長野県の北アルプスでスキー客を送るヘリコプターが、着陸が禁止されている特別保護地区に24年間にわたって着陸していたことがわかりました。環境省も気づいていませんでした。
白馬山麓にある栂池高原のヘリスキーは、先月からシーズン入り。スキー場から乗り込み、標高2000メートルを超える北アルプス乗鞍岳近くへ向かいます。
14キロものダウンヒルを楽しめることから、開催される日はひっきりなしにヘリが往復します。スキー客を乗せたヘリは24年間、この雪原に着陸していました。
ところが、ここは国立公園。それも特に優れた景観を守るための特別保護地区。ヘリの着陸はもちろん、落ち葉1枚持ち去ってはいけない場所だったのです。6か月以下の懲役、または50万円以下の罰金となる自然公園法違反を24年間も繰り返していたわけです。
主催していた観光協会は平謝りです。
「やってたこと自体にそんなに悪意はないし、ましてや雪の上に降りていただけで、そこを荒らしたり壊したりしようって気もさらさらないですしね」(栂池高原観光協会、渋谷憲幸会長)
北アルプスの環境保護では、これまでも大論争がありました。長野オリンピックの滑降競技。コースに含まれていたのは、特別保護地区より規制が緩い特別地域にもかかわらず、選手たちはジャンプで飛び越えていきました。
さらに・・・
「大きな音を立てるヘリコプターが1日何往復も、山の上から大勢が猛スピードでスキー・ボードで降りてきたら、ライチョウを傷つける危険性が極めて高い」(信州大学教育学部、中村浩志教授)
怒りをあらわにするのは野鳥の専門家。この地域は、個体数が減っている特別天然記念物ライチョウの生息域。生態系への影響を懸念しています。着陸していた場所が特別保護地区だったことは、環境省と村がGPSを使って精密に調べた結果、初めてわかりました。
監督する立場の環境省は、これまで何度か現地調査に立ち会いながら、違反に気づかなかったことを認めました。
「自然公園法が積雪地における利用というものに関しましては、あまり頭になかったわけですよね。しかし、それにしても、我々も間違って判断、国民に対して大変申し訳ないことをした」(環境省長野自然環境事務所、野口明史所長)
今年からヘリの着陸場所を150メートルほど離れた国立公園の外に移し、違法状態は四半世紀ぶりに解消されました。(02日18:06)
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