健康保険料や年金保険料を滞納した場合に払う「延滞金」について、社会保険事務所がウソの処理を行い、2005年からの2年間に全国でおよそ11億円が徴収漏れとなっていたことが分かりました。
社会保険庁は今年8月、愛知の社会保険事務所で延滞金の徴収漏れがあったことから、2005年からの2年分の全国の社会保険事務所の調査を行いました。
その結果、「差し押さえを実施した」などとウソの処理を行って延滞金を徴収していなかった社会保険事務所が全国105か所に上り、追加徴収すべき額およそ11億円が徴収漏れとなっていたことが分かりました。
このウソの処理は、差し押さえ処理がオンライン化された1985年から行われていた可能性もありますが、社会保険庁は、時効などを理由に、2007年以降についてのみさらに調査するとしています。(26日20:26)