アメリカのヒル国務次官補は14日、北朝鮮の核施設で無能力化作業が再開したことを明らかにしました。
北朝鮮に対するテロ支援国家指定の解除以来、初めて取材に応えたヒル国務次官補は、14日までにヨンビョンの核施設にいるアメリカの技術者チームから、北朝鮮が無能力化の作業を再開したとの連絡を受けたことを明らかにしました。
しかし、およそ1か月半にわたって中断していたため、残る燃料棒の抜き取り作業などを6か国協議で合意した今月末までに終えるのは難しいだろうとしています。
「(核計画の検証で)協力が得られなければ、追加制裁を課すことは、はっきりと伝えてあります」(ヒル国務次官補)
またヒル次官補は、北朝鮮が核計画の検証で合意を守らなかった場合、改めてテロ支援国家として指定することは事実上難しいとしながらも、追加制裁を課す可能性はあると話しました。
また拉致問題について、今月始めに訪朝した際、北朝鮮側はヒル次官補に対して日本との約束を守る意思を示したということで、アメリカとしても引き続き進展を促していくとしています。(15日04:49)