核兵器開発に転用されるおそれがある高性能の機械を不正に輸出したとして、警視庁公安部などは、広島の工作機械メーカーの担当社員など4人を逮捕しました。 外国為替法違反の疑いで逮捕されたのは、広島県の工作機械メーカー「ホーコス」の海外営業課主任、美能圭輔容疑者(32)ら4人です。 公安部などの調べによりますと、美能容疑者らは、2004年と2006年に、核兵器の開発や製造に転用が可能なため輸出が規制されている精密金属加工機械「マシニングセンタ」16台を、経済産業省の許可を得ずに韓国や中国の機械メーカーに不正に輸出した疑いが持たれています。 これまでの任意の聴取に対し、菅田秦介会長(79)は、「業務を部下任せにしていた」と話しているということですが、警視庁は上層部の関与についても調べています。(04日15:18)