イギリスのブラウン首相は、17日、イラクを予告なく訪問し、イラク南部に駐留するイギリス軍を、来年7月までに撤退させる方針を明らかにしました。 就任以来、4度目となるイラク訪問を予告なしに行ったブラウン首相は、17日、首都バグダッドでイラクのマリキ首相と会談しました。 両首相は、会談後の共同声明で、現在、イラク南部・バスラ周辺に駐留するおよそ4100人のイギリス軍について、「戦闘部隊の役割は終わりに近づきつつある」との認識を示しました。 「来年5月31日までに任務を完了することで合意しました」(イギリスブラウン首相) ブラウン首相は、記者会見で、「来年5月31日よりも前に任務を終え、その後、2か月以内に帰国することになる」として、来年7月末までの撤退を正式に表明しました。 イギリス軍は、イラク側への治安権限移譲を、すでに終えています。 今回の撤退表明を受けて、イギリス国内では、野党などからこれを機会に、「イラク戦争に至った要因について究明すべき」との声があがり始めています。(18日01:24)