日銀の白川総裁は、現在の金融危機について、「1930年代以来、経験したことのないような動揺が続いている」と述べて、世界大恐慌以来の厳しさとなっているという認識を示しました。
「国際金融資本市場では、現在、1930年代以来、経験したことのないような動揺が続いている」。白川総裁は講演でこのように述べ、現在の金融市場の混乱は、1930年代に起きた世界大恐慌以来、最も厳しいものとなっているという認識を示しました。
各国が金融安定化策を打ち出したことについては、「金融市場は幾分改善が見られる」と評価しましたが、「緊張はなおしばらく続く可能性が高い」とも指摘しています。
そのうえで、日本の景気については「最近は停滞色を強めている」としたうえで、回復に向かうのは「2009年度半ば以降になる可能性が高い」との見方を示しました。(05日14:32)