新興国も含めた20の国と地域の首脳が集まり、金融危機への対策を話し合う金融サミットは2日目を迎え、本格的な協議に入りました。 「現在のような危機の中、各国首脳が開かれた市場と自由貿易の原則を再確認していることを喜ばしく思います。保護主義的政策に戻るのは危険です」(アメリカブッシュ大統領) 金融サミットの最大の焦点は、今回の危機のもとになった新しい金融商品や金融機関などに対する規制のあり方で、規制の強化を求めるヨーロッパと、自由主義の原則に力点を置くアメリカとの間で駆け引きが行われています。 また、危機の予防に向け、IMFなど国際金融機関の機能を強化することも大きな課題ですが、新興国からは、こうした機関での発言権の強化を求める声が出されているものと見られます。 会合は日本時間の16日朝に、議長役のブッシュ大統領が今後の行動計画などを盛り込んだ声明を発表して幕を閉じますが、不安定な市場を落胆させないよう、どこまで意見を集約できるかが注目されます。(16日00:47)