去年、鹿児島県でタクシー運転手を殺害し、無期懲役を求刑された元陸上自衛官の少年に対する判決で、鹿児島地裁は、懲役5年以上10年以下の不定期刑を言い渡しました。 この事件は、元陸上自衛官の19歳の少年が東京の部隊に所属していた2008年4月、鹿児島県姶良町でタクシー運転手の神薗三郎さんをナイフで殺害したものです。 検察側は、人を殺せばどのような気持ちになるのか知りたいという好奇心を満たすための犯行と指摘して、無期懲役を求刑していました。 判決で平島正道裁判長は、「少年は劣悪な家庭環境で反社会的性格がはぐくまれたと考えられ、矯正教育で更生の可能性がある」と述べ、懲役5年から10年の不定期刑を言い渡しました。 神薗さんの遺族は、「刑が軽過ぎて『悔しい』の一言以外ない」とコメントしています。(12日11:43)