「卒業式はいつできるんだろう」。岩手県釜石市北部の集落にある市立鵜住居(うのすまい)小学校は18日が卒業式の予定だった。校区内の沿岸部は津波で壊滅、学校の校舎も波に洗われた。地震発生当時、授業中だった約360人は先生の誘導で山越えし、市中心部の避難所に逃げた。孤立集落に住む子供たちは家族と離れて不安な時間を過ごしていた。
6年生の高唯人君(12)は5時間目の授業時、強い揺れを感じた。製作していた卒業記念のオルゴールは床に落ちて壊れた。「山の方へ逃げろ」。先生の指示で駆け出した。山際まで来て振り返ると、鵜住居地区中心部のドラッグストアが波にのまれ、あちこちで煙が上がるのが見えた。
子供たちは、道路沿いに釜石市街を目指し歩き出した。途中、先生が呼びに行ったトラックが荷台に乗せてくれたが、避難先の中学校に着いたのは深夜だった。電気は消え、暖房もない。「寒いし、家がどうなったかも分からない。食べ物はせんべい1枚だけ」。高君はこの夜、一睡もできなかった。
地区の小学生は20人余り。約120世帯の小さな集落だけに、学年を超えて全員が友達だ。体育館の空きスペースで段ボールを丸めたバットで野球が始まった。母が行方不明や、家が流された子もいる。そんな悲しみを振り払うかのように明るい声が体育館に響く。避難以来履いたままの上履きを見つめ、高君がつぶやいた。「中学には、いつ行けるのかな」【花牟礼紀仁、安藤龍朗】
实用单词解析:
◆世帯 (せたい) :【名】家庭(同しょたい)
◆ 響く(ひびく):(1)〔とどろく〕响. (2)〔反響する〕发出回音,有回响,震响. (3)〔振動がつたわる〕传播振动. (4)〔影響する〕影响. (5)〔評判になる〕
◆ 振り払う(ふりはらう) :抖落;掸去.
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