国外退去を求められたフィリピン国籍の少女、カルデロンのり子さんの両親は、きょう、のり子さんを残しフィリピンへ帰国します。別れが近づく中、家族は、地元の人たちに感謝の気持ちを込めたカードを配りました。 「初めて署名活動したのもここ 、最後にしたのもここで、みなさんに感謝の気持ちを伝えたいと」(カルデロンのり子さん) 埼玉県のJR蕨駅前。カルデロンのり子さん(13)と両親はきのう、道行く人にカードを配って回りました。 両親はきょう夕方、のり子さんを日本に残してフィリピンに帰国します。 家族で日本で暮らしたいという願いはかないませんでしたが、用意した600枚のカードには「沢山のご協力をありがとうございます」とメッセージを添えました。 「国で、もっとなんとかちゃんとしてやれないかなと思った」(カードを受け取った男性) 蕨市などでは、家族の在留を求める署名が2万人を超えるなど、支援の輪が広がっていました。 両親は「娘を残すのは心配だが、これからも地域の人たちに見守ってもらいたい」と話しています。(13日01:32)