韓国の庶民の酒「マッコリ」。日本で言う「どぶろく」です。最近では、消費拡大をねらって、果物の風味を加えるなど、差別化した商品が人気を呼んでいます。
マッコリの大半は、コメや小麦を発酵させたもので、アルコール度数は6%から8%。ビールや焼酎よりも安い、庶民のお酒です。
韓国全土からおよそ50種類のマッコリが集められています。マッコリは、ほのかな甘みと酸味が特徴ですが、こちらのマッコリは、柚子の香りがします。柚子マッコリのほか、健康ブームを反映して朝鮮人参マッコリなども登場しています。
「(マッコリは)体に最も良い健康食品です。多くの栄養を含ませると売れるので、ブランド化しているのだと思います」(韓国マッコリ祭りイ・ウンマン代表)
マッコリの特許申請は、去年17件。ビールや焼酎を大きく上回ります。ブランド化したマッコリをウリに、チェーン店を1ヶ月に30店以上増やしたマッコリ専門の居酒屋もあります。
「(果物風味のマッコリは)さわやか。朝鮮人参風味のもおいしいです」
「特色を出そうとブランド化するのは良いです」(客)
韓国のコメ農家は、アメリカとのFTA=自由貿易協定の締結合意で今後、環境が厳しくなります。原料に高品質のコメを使った「高級マッコリ」で観光特区を目指す地域もあり、そうしたブランド・マッコリが日本に輸出される日が来るのかもしれません。(06日15:46)