8日のニューヨーク株式市場は、アメリカやヨーロッパの中央銀行が協調利下げに踏み切ったものの、金融危機に対する懸念は根強く、ダウ平均株価は続落し、9300ドル台を割り込んで、およそ5年2か月ぶりの安値水準で取引を終えました。
8日のニューヨーク株式市場は、取引開始前に発表された協調利下げも、その効果は限定的とする見方などから、寄り付き直後から売られ、一時、200ドル以上、急落しました。
その後、乱高下を繰り返す不安定な値動きとなり、結局、前の日に比べて189ドル01セント安い9258ドル10セントで取引を終えました。およそ5年2か月ぶりの安値水準です。ダウはこれで6営業日連続の下落。1600ドル近く値を下げました。
市場関係者は「協調利下げで売り一色のパニック状態から、市場は若干の冷静さを取り戻したものの、深刻な事態が続いている」と話しています。(09日08:33)