13年前、名古屋空港で中華航空機が墜落し、264人が死亡した事故をめぐり、損害賠償を求めていた遺族27人が19日、中華航空と和解しました。
1994年、中華航空機が墜落し、264人が死亡した事故で、日本と台湾の遺族でつくる原告団およそ330人は、270億円の損害賠償を求めて、中華航空と機体を製造したエアバス社を相手に訴えを起こしました。
一審の名古屋地裁は「無謀な操縦が事故につながった」として中華航空側に50億円余りの支払いを命じましたが、原告のうち29人が控訴。6億7000万円の損害賠償を求めていました。
その後、和解に向けた協議が進められ、中華航空側が法廷での謝罪や和解金を支払うことなどを条件に、原告27人が和解に応じました。和解金の額については明らかになっていません。
今回、和解に応じなかった日本人の原告2人を除き、遺族らが起こした訴訟はすべて決着しました。(20日04:30)