中国脅威論が国際社会でくすぶる中、中国政府は、軍事力の透明性を高めるため、国連に軍事費の支出を報告する制度に今年から参加すると発表しました。
中国外務省の姜瑜報道官は2日、談話を発表し、1982年から始まった国連の軍事支出報告制度に今年から参加することを決め、去年の軍事費の支出のリストを提出したことを明らかにしました。
また、97年を最後に参加を拒否していた戦車やミサイルなど兵器7種類の輸出入の報告制度についても、9年ぶりに復帰するとしています。
姜報道官は、「中国が軍事力の透明性を向上させる重要な措置であり、世界各国との信頼関係を増進させる積極的な態度を示すものだ」と強調しています。
19年連続で2桁の伸びを見せる中国の軍事費を巡っては、内訳が不透明だなどとして、国際社会から批判が高まっています。(02日19:59)