総雨量が300ミリを超す大雨となった鹿児島県指宿市で3日夜、走行中のJRの列車を崩れた土砂が直撃しました。けが人はいませんでしたが、列車は今も脱線したままです。
事故のあった線路は、両脇を壁に挟まれたようなくぼ地部分を通っているのですが、土砂はその真横の斜面からほぼ垂直に崩れてきており、列車はその土砂に押され、車体1つ分ほど線路から外れた形で停まっています。
3日午後11時30分過ぎ、指宿市にあるJR指宿枕崎線で、線路脇の斜面が高さ20メートル・幅20メートルにわたって崩れ、ちょうどここを通りかかった2両編成の列車の1両目部分が脱線しました。
列車は駅を出たばかりで、スピードが出ておらず、乗客7人と運転士1人にけがはありませんでした。
薩摩地方では2日から大雨が続いており、指宿市では降り始めからの総雨量が300ミリを超えています。さきほどから土砂の撤去作業が始まりましたが、二次災害の恐れがあることから、作業は慎重に進められています。なお、この事故の影響で、指宿枕崎線では、喜入-枕崎間が始発から運休しています。(04日09:46)