フィリピンの首都マニラで、精巧に作られた「偽札の1万円札」が見つかったことが分かりました。 現地警察などによりますと、偽札は2004年に発行が始まった偽造が難しいとされる新紙幣を模倣したもので、同様の偽1万円札はマニラの複数の両替店などで数十枚見つかっているということです。 また、偽札には角度によって色が変わる「ホログラム」や、市販のコピー機やプリンターでは印刷できない極めて小さな文字や図柄も、本物そっくりに再現されているということです。 偽札が見つかったマニラの両替店によりますと、去年12月、2人組の女性が持参した1枚の1万円札を両替しようとしました。しかし、店員が詳しく調べた結果、偽札であることが判明すると、2人は足早に店を去ったということです。 現在のところ、日本国内にこれと同じ偽札が持ち込まれた情報はありませんが、警察では背後に大がかりな組織が関与している可能性もあるとみて、情報収集を進めています。(05日19:22)